スーパーホームハイポニカもどきの製作



スーパー・ホームハイポニカもどきの稼働状況です。ミニトマト4株と取り敢えず小松菜の苗12株
スイートバジル2株を植えています。
ホームハイポニカもどきは性能に全く問題が無く現在ミニトマト4株成育中です。根を見ると綺麗な根が大きく広がり楽しみです。今年はミニトマト何個出来るかカウントしたいと思っています。

それではスーパーホームハイポニカもどきの製作です。

スーパー・ホームハイポニカもどきの仕様です。( )内はホームハイポニカもどき
内のり261cm*39cm*高さ10cm (160*34*10)
使用ポンプ;RIO+400         (RIO+200) 
タンク;25Lの工具箱流用
供給水配管;15mmホースで栽培槽上面から給水します。(側面上部から給水)
給水側にはエヤーストーンを一個取り付け酸素リッチにします(エヤーポンプ能力が余っている為でなくても可)
排水;タンク内に自然落下
補水;ミニフロートを使用してポールプランターの水中ポンプから自動補水

ホームハイポニカもどきの約1.9倍の大きさです。ポンプは一回り大きくしました。
栽培槽内約80Lの養液量です。

1)材料

①発泡ポリスチレン板(ダウ化工)182cm*91cm厚さ7mm 2枚 1382円*2
②15mmビニールホース            3M             300円
③工具箱25L                   1個             915円
④16mmTS直ソケット              1個              40円
⑤13mmTS給水栓(ネジのついたもの)    1個              38円
⑥16mmTSバルブソケット(オネジのついたもの) 1個           40円
⑦13mmエルボー                  1個             30円
⑧アルミ蒸着断熱シート厚手(70cm*120cm) 3枚           324円
⑨両面テープ15m                   2個           216円
⑩0.5mm塩ビ板                   1枚           200円
⑪セメダインSG-1多用途・内装用 1個    1522円
⑫シリコンシーラント(D2オリジナル)               1本     203円
 (木材・プラスチック可の硬化型シリコンシーラント)
⑬RIO+400水中ポンプ                            2502円

合計材料費 9094円 あとは作る熱意です。(これが大事) 

頼りない材料ですが、大地震が起きない限り崩壊しませんのでご安心下さい。
                                         

2)栽培槽本体つくり


①材料の切断


これで長さ263cm・幅40.5cm・内のり高さ10cmのフタ付容器ができます。継ぎ目の接合箇所は外周部が使えます。これで約100Lの栽培槽です。

もっと良い切断図が有りましたら教えてください。
条件①全長270cm以下
   ②底板同志、底板と側板は可能な限り元の板の外周を使う(きれいに切断されているので)

この条件で栽培槽幅を一番広くする切り方です。

②箱作り
 平らな床面で作業してください。マチ針やガムテープで固定しながら箱に仕上げていきます。
 板の接合部は綺麗に切断されている外周部を使います。

③排水口作り 

0.5mm塩ビ板を70mm角に切り、中央に30mmの穴を開けます。この加工にはコンパスカッターが便利です。 給水栓(雌ネジ側)の首の所に塩ビ用接着剤で固定します。
排水口上のオネジ部品は写真では13mmですが、一廻り大きい16mmを使います。



排水口を栽培槽の端に30mmの穴を開けしっかりと接着剤で固定します。この時の穴の位置は70mm塩ビ板の端が栽培槽側面に当たる位置が理想です。これで70mm角の板の面と側面で固定する為、給水口に流入口になるバルブソケット(オネジ)をねじ込んでも壊れる事はありません。

④排水口を取り付けて、栽培槽全体の接着剤が乾燥したらシリコンシーラント剤で接合部をコーキングします。たっぷりと、丁寧に指も使いコーキングしていきます。



⑥給排水室の製作
10cm*39.1cmのポリスチレン板2枚で仕切り板を作ります。今回は水位を8cmと想定しましたので、2cmに位置に線を引き、8cmの部分をノコギリ板に加工します。これを2枚作ります。
給水側は端面から7cmの位置、排水側は手で排水口をネジ止めする為に手の入るスペースが要るので10cmの位置に取り付けます。



⑦排水口の取り付け
16mmTS直継手を3cmに切断してその3cmの部分を16mmTSバルブソケット(オネジ側)の先に塩ビ用接着剤で取り付けて排水口入り口にします。これで水位が8cm程度になります。
この排水口の高さを変える事により水位を調整します。

(写真は塩ビ板を16mmTSバルブソケットに巻きつき試運転しましたが、排水の流れが不均一になり、排水音が大きかったので16mmのパイプを接着する事にしました)

⑧フタの加工
182cmのフタは2枚81cmと101mの2枚に切断しました。給・排水口に当たる部分は丁度、仕切り板に半分掛かるサイズで切断します。
給水側のフタには中央の30mmの穴を開けます。

栽培穴は給排水口部を除いた部分に20cmピッチでφ25mm程度の穴を千鳥配置に開けます。

⑨補強板の取り付け
このまま水を張ると水圧で上部が広がりますので、2cm*39.1cmの板を6枚作り栽培穴を避けて出来るだけ均等に接着します。

3)水張りテスト

排水口入り口一杯の高さまで水を張るとほぼ80Lになります。水を張り漏れを確認します。1発OKならラッキーです。1カ所程度の水漏れはあります。水漏れが見つかったら水を抜き乾燥させてコーキングの追加です。使用後水漏れが発生したら困りますので、シール剤を一本使い切る感じでしっかりコーキングしてください。

4)仕上げ

水張テストOKとなったら仕上げはアルミ蒸着断熱シートを外周、フタに両面テープで取り付けます。この断熱シートは断熱というより、発泡ポリスチレン板の保護が目的です。耐光性が悪く表面が日光でザラザラになります。
給・排出室のフタの部分は本体部のフタと切断部を合わせてその上に断熱シートを張りますそうすることで、断熱が開閉式のジョイント代わりになります。

フタは栽培槽本体にガムテープで取り付けます。隙間を開けるとナメクジ等の侵入をゆるしますのでしっかりと止めます。

4)配管と運転

栽培槽を作るより設置場所の工事の方が大変です。
既設のホームハイポニカもどきは和室の濡れ縁に排水口をはみ出す様に設置して濡れ縁のしたに台を置きタンクをを設置しました。

今回はラティスフェンスに一本、横桟をしっかりとねじ止めしてウットデッキの手すりとの間に横板
を6枚おいてその上に栽培槽を設置しました。タンクは横桟と手すりの間に吊るす様に受け台を付りました。




栽培槽下に25Lの工具箱を流用した養液タンクを取り付け、フタ上面の切り込みを入れて給排水のホースをつなげています。
フタはへっこんだ形の為、このままでは雨水が侵入しますので、実使用時には上にカバーを施します。タンクと栽培槽の間に余裕が有りすぎるので、タンク下に板をかまして嵩上げした方が水中ポンプの楊程を低くできますので、調整の余地とします。



タンク内部の様子です。
左は供給水ホースでRIO+400ポンプにつながっています。給水ホースの先端は13mmTSエルボーを取り付けて給水室のフタの30mm穴に挿入します。右のホースは排水用で栽培槽からの自然落下です。
ミニフロートを水平取り付けしています。まだ水面は低くてフロートは効いていませんがやがて水位が一定になります。ポールプランターの水中ポンプから約70cmの高さにあり15分インターバルで給水する事になります。
水量は栽培槽内約80L、タンク内約20L合計100Lの大容量です。