イレクター棚の製作



水耕栽培は養液中に植物が根を広げるという仕組みの為、土耕の様に植物が地面にしっかりと立つ事はありません。従いどうしても植物を支える仕組みが必要です。
蔓性植物の場合は誘引網を固定する為、その他の植物は支柱代わりに吊り上げヒモを固定するためにしっかりした棚が必要です。
今回矢崎化工のイレクターを使った棚作りのポインだけを説明します。
作り方の詳細は矢崎化工のHPを参照下さい。
http://www.diy-life.net/

1.棚作りの準備
 
①ホームセンターのイレクター売り場で在庫中のパイプの長さを調査する。
②設置場所の寸法測定。

2.棚の構想立案
 
①自立型;棚を設置する場所の周りに棚を支える方法が無い場合
  支柱を固定する手段が必要。
  地面に穴を掘り支柱を立てる。 物干し竿の固定ブロックを使う。等
 ②建物の壁、フェンス等を利用して棚を固定する方法
  この場合、支柱は地面に立てるだけで良い。
  私が作った棚は片側を家の壁に横桟を押し付け、反対側を境界フェンスに支柱を固定する
  方法としました。その為、各支柱(2mの高さ)は地面に立てているだけです。
 ③パイプ切断は最小として、出来るだけ定尺品の組み合わせにする。
  写真の棚は高さ2m横桟2.5m
 ④横桟は出来るだけ通し継手にする。イレクター継手は3方、4方、5方向から繫ぐ多様な継手が用意されています。
 その中には1本のパイプは継手を貫通し、他方から他のパイプを繫ぐ通し継手が有ります。
 これをつかって、出来るだけ横桟は長尺パイプを使う方が強度UPになります。    
以上の様な構想で棚構想を立案したのが、上のポンチ絵です。2.5mパイプを出来るだけ使う構想にしました。赤い線は通し桟です。緑の○は立柱で2mです。
一番上の写真に所々木の棒を使っていますが、コスト削減の為です。

3.棚の製作

①材料がそろったら、端の方から順番に組み立てます。我が家の場合、まずフェンス側の2.5m桟2本と2mの立柱3本をフェンスに仮固定してから始めました。
継手を接着剤で固定するのは一番最後、全て組立てからが基本です。 接着しながら組立てると、
後からの修正は困難になります。



写真は家の壁面に接する部分です。4か所この構造です。今まで使っていた棚の材料の中に適当な木材が有りましたので、端面3cmの所を継手に挿入する追加工をしました。この部分は継手には接着せず、挿入しただけです。

②全て組立て、木槌、木片等で継手部分がしっかりと挿入で来ている事を確認したら、いよいよ専用接着剤で固定します。
この時、後々分解する可能性がある事を考え、たっぷり浸み込ませるのでなく、一滴垂らすチョン付けしました。チョン付けなら、木槌で叩くと何とか外れます。
但し、マンションの2Fベランダ等に設置の場合は当然しっかり接着してください。万一落下すると危険です。
以上、栽培装置を自作出来る皆様であれば、作るのはたやすいと思います。
尚、パイプカッターは有れば便利ですが、3000円程しますし、今後二度と使う事は無いと思い、
金鋸を使いました。金鋸での切断はそんなに労力はかかりませんでした。