水耕栽培入門(導入編)


6月27日撮影 キューリ(なつすずみ)5株の栽培状態です。水耕栽培を始めて最初に作った15L浮き根式プランターを3台並べています。今年は内2台はブクブクだけにしましたが浮き根式もブクブク式も同じ生育状態です。今,収穫の真っ盛りで毎朝3~4本収穫できます。
水耕栽培は驚くほど葉が大きくなり、大きく生育します。我が家は住宅地にあり、近所でも趣味でプランターの土耕栽培をされている方がいらっしゃいますが、正直我が家に比べ”貧弱”です。我が家の栽培状況を道行く人はわざわざ立ち止まり感心していいきます。

この様な素晴らしい水耕栽培をもっと広めたいと思い、今回は水耕栽培入門(導入編)を纏めました。本栽培教室は別ブログに掲載した中の水耕栽培装置関連の記事を集めた為、内容に一貫性が欠けますが、この導入編を骨子に各製作記事をご覧ください。


水耕栽培を始めるに当たってのポイント。

1)場所

陽当たりの良い場所ならば、土が無くてもOKです。コンクリートの上でもベランダでも問題ありません。我が家はそんなに条件は良くありません、庭・ベランダは10月~4月まで陽が当たりませんし、写真のキューリ栽培は殆ど西日だけが当たる所ですがそれでも大丈夫です。
半日程陽が当たれば大丈夫です。
更に私の採用している、苗の支え方(茎をプチプチシートで巻き、25mm程度の栽培穴に差し込む)方法は水耕栽培の難点である雨水侵入が殆ど無いので、天井の無い屋外でも全く問題ありません。

2)電気

水中ポンプやエヤーポンプを稼働させる電気は必要です。電気代はわずか月100円以下ですので心配不要ですが、屋外にコンセントが必要です。無かったら、エヤコンの配管パイプの穴を使うなど皆さん工夫されています。

3)水道

小規模ならバケツで運ぶ事が出来ますが、一度大きな葉をみたら、すぐに拡張したくなります。
最初から45L程度のフタ付ゴミバケツを2個購入して給水系を整備した方が良いと思います。
①養液タンク+配管+ミニフロート式自動給水器の組み合わせ
②水道水を一時貯めて、1昼夜置く調合タンクを用意します。

これで水耕栽培大成功が保証されます。

私は冬場(温泉の素を使うので残り湯が使えない)を除き、風呂の残り湯をふろ用のポンプで屋外の調合タンクに注水する様に工夫しています。雨水を貯めて利用する方もいます。

4)栽培装置の製作
本教室にて紹介しています水耕栽培装置を分類しますと。

①簡単に作れて、多収穫できる装置。

浮き根無しのエヤーバブリング式プランター
キューリ、ゴーヤ、トマトなどに適します。エヤーポンプが必要
20L程度のプランター3台程度から始めると良い様です。
私の場合は土耕に使っていたプランターを改造する事から始めました。

②やや手間が掛かりますが、多収穫でき、更に水耕栽培らしい装置
 
(スーパー)ホームハイポニカもどき
栽培槽のフタに多数穴を開ければレタス・小松菜等の葉物野菜に適します。勿論、栽培数を減らせばトマト・キューリなどもOKです。ユーティリティー装置です。
但し装置を置く台(ホームセンター等で売っている縁台等)、水中ポンプ、エヤーポンプが必要


③水耕栽培マニアなら是非製作に挑戦頂きたい装置

ポールプランター、水平パイププランター
ポールプランターは葉物野菜を高密度で栽培できますが、製作に手間が掛かります。
水平パイププランターは同様手間が掛かります。土耕栽培より優れていますが、根の張る容積が少ないのが難点です。その分、収穫に制約を受けますが、水耕栽培らしい装置で、共に大見得の張れる装置です。

と言う事で、入門編では①エヤーバブリング式もしくは②(スーパー)ホームハイポニカもどきの製作を推奨します。製作方法は該当ページを参照ください。

5)植物を支える為の仕掛け作り。

葉物栽培では不要ですが、背の高くなる植物には吊ひもを吊るす竿、蔓性植物には網が必要です。それどれの設置場所により工夫してください。コンクリート床では物干し用の台等が必要ですね。