Q&A よくある質問(随時更新します)

ミニフロートを購入頂いた方との交流が始まり色々質問を頂いています。随分たまって来したので、整理しました。随時更新していきますので水耕栽培の参考にしてください。

1)水耕栽培全般  

1.水耕栽培に適した場所は?
回答)理想は陽当たり、風通しの良い場所ですが、我が家のゴーヤ・ミニカボチャ・キューリ栽培の場所は西日だけ当たる場所です。庭とウッドデッキは周りが家に囲まれている中にあり、陽当たり風通しが悪く、11月~2月は一日中日陰ですがこの様な場所でも楽しんでいます。土が無くてもOKです。むしろ土が有ると雑草が生え、害虫のすみかになります。
プランター等を置ける場所があれば、ベランダでも、デッキでも縁側でもOKです。

2.ブドウの水耕栽培は可能ですか。
 回答)私は経験が有りませんが、ネットで「ブドウの水耕栽培」で検索すれば記事が出ていますので参考にしてください。
今年私は試にパッションフルーツを水耕栽培しました。ゴーヤの影に隠れて陽当たりが悪くなり1個しか桔実しませんでしたが苗を買った時より3倍 に成長しています。
 パッションフルーツはブドウと同じ樹木です。従いブドウも水耕栽培で栽培可能と思います
3.参考となる書籍、情報をお教えください。
100均の容器で出来る簡易水耕栽培の本は市販されていますが、私のHPで紹介している栽培装置類はもう少し本格的なものです。この範疇の入門書として推薦しますのは水耕栽培の元祖矢野謙介さんの「これからガーデニング水栽培野菜作りの愉しみ」です。装置つくりから、栽培方法まで幅広く解説しています。絶版本ですが、中古本としてAMAZONで売っています。私のブログのAMAZONマイページで紹介しています。
あとはご承知と思いますが、「花ブログ村」の水耕栽培のセクションです。
これは同じく私のブログの犬の写真をクリックしたら出てきます。

2)ミニフロート、ミニフロート式自動水位調整器関係

1.L型のポリチレン継ぎ手の繫ぎ方がわかりません。接着剤を使うのですか?
 (回答)ネジの内側がテーパー構造になっています。ネジを緩めて4mmポリエチレン
パイプをL字に突き当たるまで挿入してから雌ネジをねじ込んでいくと、テーパー部がポリエチレンの外形に食い込み止水できます。接着剤は不要です。

2.4mm黒色ポリエチレンパイプが入手出来ません、お勧めで無い方のTAKAGIも見つかりません。
回答)私のブログ「趣味の水耕栽培」又は「水耕栽培装置自作教室」をパソコンで見
て頂いたら右側の下の方にAMAZONマイストアーの広告が有ります。この上をクリック頂くとマイストアに入ります。
入ったページの左上のカテゴリー欄の水耕栽培用品に入って頂くと水中ポンプや私の
紹介しているポリエチレンパイプが有ります。それをクリックすればアマゾンのHPに移りますのでログインして購入下さい。アマゾンを使われた事が無い場合は ホームセンターでTAKAGIを買うしかないです。
TAKAGIのポリウレタンチューブはホームセンターの散水用品売り場に行けば大
抵見つかると思います。尚、熱帯魚のエヤリングに使う柔らかいゴムパイプは使えません。

3.ミニフロートには垂直用と水平用の2種類あるのでしょうか?
回答)ミニフロートは一種類です。フロート本体の付け根当たりにあるネジを緩めてフロートと本体部の位置を変更すれば、水平取り付け可能になります。我が家ではタンク式の栽培装置3種(花の水耕栽培、ハイポニカもどき、スーパーハイポニカもどき)のタンクの側面上方に穴を開けミニフロートを横に取り付けて問題無く稼働中です。



3)栽培装置の大きさ、材料について

1、金魚槽を流用したい。底の深い栽培槽、45cm~60cmで栽培可能ですか。
 回答)栽培槽は深くても大きくても大丈夫です。充分な酸素供給が可能であれば根が大きく広がり大きく成長します。
但し、透明な水槽はそのまま使うと直ぐに水中の水苔が発生し水中の肥料を消費します。水中に光が届かない様にしっかりと遮光が必要です。
養液の補給回路をどうするかです。私は初期に自動給水装置と栽培槽を繫ぐのにサイフォンの原理を応用して栽培槽の上からパイプを突っ込んでいたのですが、パイプの中に空気が入ると原理 が働かなくなり、かなりトラブッったので結局は栽培槽の底の方に穴を開け底近くの側面同志をパイプで繫ぐ様にしました。
底面近くの側面に穴をあけられれば良いのですが?

2.発泡スチロールのトロ箱を使いたいと思いますが、大丈夫でしょうか?
回答)発泡スチロールのトロ箱を使った水耕栽培の記事を良く見かけます。注意すべき点は①光を透過するので遮光した方が良い事。②耐光性が悪く1年程で表面がボロボロになる事。③側面に穴を開けパイプを繫ぐ等の細工をする場合、水漏れ対策に難儀する事、
等です。私は水耕栽培を始めた頃に使いましたが、上記欠点に気づき、今は専らプランターを改造して使っています。

3.ポリプロピレン製の容器は1年程で劣化しますよ!!(読者の方からのご指摘)
回答)ご指摘有難うございます。100均で売っているプラスチック容器は大抵ポロプロピレン製で耐光性が非常に悪く、1年ほどでポリポリになります。ミニフロート式自動給水器は100均のポリプロピレン製透明容器を使っていますが、中を見易くして、異常を発見し易い為で、実使用時にはアルミ蒸着断熱シート(厚手タイプ)で作ったカバーを被せています。

4)循環式栽培法(ホームハイポニカもどき、水平パイププランター等)
1.循環式栽培槽を計画していますが、ポンプの大きさを決める目安は?
 回答)私のHPの水耕栽培入門(基礎編)にも書いていますが、根を動かす程の水流では根にストレスを発生させます。穏やかな流れを実現させる程度のポンプですね。エヤーバブリングだけの栽培装置でも酸素供給と穏やかな水の攪拌が実現できます。

私の作ったスーパーホームハイポニカもどきは約90Lの容量で、ポンプはカミハタRIO+400を使っています。ポンプ最大流量は5.6L/分ですが楊程が25cm程ありますので測定していませんが4L/分程度と考えて、22.5分で1回循環する計算になります。この程度でよいと思います。
ミニフロートを導入頂いた読者の方から質問を頂きました。以下ご参考まで。

5)液肥原液の計量についてお尋ねします。カップ2つで計るのが面倒です。風太さんのメソッドは如何でしょう。?
(詳しく確認しますと、ミニフロートに養液を通すと肥料が結晶化するなどで、フロートの閉まりが悪くなると思い、水道の蛇口にミニフロートを繫ぎ栽培槽の水位を確保した上で液肥を計量して栽培槽に投入されているとの事。)

私の方法はゴミバケツを代用した調合タンクに40Lの水(主に風呂の残り湯)をいれて大塚1号2号の原液をそれぞれ300ccカップで計量して投入して作った養液(EC約2)を、ふろ用ポンプで補給水タンク2台、ポールプランター、水平パイププランターに移し変えています。
夏の最盛期では2回~3回/日養液を作り補給しています。

各栽培槽に個別に肥料原液を計量して投入するのは大変と思いますし、濃度誤差も多くなると思います。

補給水タンクは9mm配管で最長15m先のミニフロート式自動給水器を介して栽培槽(主にプランターで作ったブクブク式)に繫いでいます。
ミニフロートには肥料の入った養液が流れますが、いままで結晶化して作動不良となった事はありません。
給水系のトラブルは4mm配管を使っていた頃は半透明の”ツナギ”継手の部分にヘドロ状の異物多分水ゴケや雑菌のコロニーがコレステロール状に詰まり流れを妨げる事が有りました。このヘドロ状の物を乾燥させますと、粉の様になりますので、肥料成分も含まれていると思います。
対策として今は究極の配管システムに変更した為、ヘドロの詰まり等のトラブルは無くなっています。
ミニフロートの作動不良は
詰まっている場合は自動給水器の内部が空になる。
フロートのバルブ部分が開いたまま閉じない場合は補給水タンクの減りが大きくなる。栽培槽か自動給水器から水漏れが起こると言う事で確認できます。
万一のトラブル防止の為、1回/2か月程度分解掃除した方が良いと思います。そんなに手間はかかりません。

それよりも水道水をそのまま使う事は宜しくないと思います。
水道水の塩素は植物に有益な細菌類を殺してしまいます。
植物の根は古いモノは枯れて新しくなる、徐々に新陳代謝します。その過程で枯れた根は腐って植物の成長に有害なアンモニアや硝酸イオンになりますが直ぐに、細菌の働きで肥料成分と同じ硝酸塩に変わります。
所が塩素により植物の根近辺の有益な細菌が無くなるとこの作用が無くなり、有害な物質のまま残り、場合によれば一挙に植物が枯れると言う事にもなります。
水道水を一旦貯めてエヤーで一昼夜爆気するか、風太くんの様に風呂の残り湯(温泉の素は使いません)を使うかです。
カルキ抜きを使ってみた事がありますが、逆にカルキ抜きと肥料が反応するような気がして止めました。

5)項の補足説明です。(2015/4/23追記)




①養液の調合と供給方法について。

上は風太くんの水耕栽培装置関連の模式図です。
風太くんは風呂の残り湯を水耕栽培に使っています。残り湯を洗濯機に水をくみ上げる家庭用ポンプでベランダに置いた調合タンクに一旦40L溜めます。
それから大塚1号、2号(5号は使っていません)の原液をそれぞれ250ccほり込んで、EC2程度の養液を作ります。
水平パイププランターはベランダより60cm低い庭にあるので、養液タンクに繫いだホースから直接タンクに注水します。
タンク1、2、ポールプランターは同じベランダに置いているので調合タンクに家庭用ポンプで注水します。
夏場は養液を2~3回調合してそれどれ、減ったタンクに供給します。
冬場は風呂に入浴剤を使う為に残り湯は使えませんので、調合タンクに水道水40L入れて1昼夜エヤー爆気してから2~3日置き調合するサイクルで丁度良い程度です。
読者の方には、栽培槽の養液が減ったら、先に栽培槽に水を入れ、それから肥料原液を適量量り注入する方が居られましたが、その方法だと、濃度管理が難しいと思い、先に調合する事をお勧めしました。

②養液の入れ替えについて。
適正な濃度の養液を維持する事が大切です。収穫時期には植物は活発に養液を吸収しますので、消費分を間断無く供給すれば良いので上のシステムが役に立ちます。

注意すべきは幼苗の時期です。この時期は養液の吸収が僅かで、エヤーバブリングの為、養液中の水分の蒸発の方が多くなり、どうしても肥料成分が濃くなります。
従い定着後、収穫までの間に一度は養液を入れ替ええたほうが良いと思います。

勿論、雨水の侵入があった時は濃度が変わりますので入れ替えが必要です。
培地を使い植物を支える方法の場合、雨水侵入に悩まされる方が多いですが、プチプチシートで苗を栽培穴に固定する方法の場合、殆ど雨水侵入が無くこの点は楽です。